原尻の滝
出張中の休日。
5人のチームだが4人は熊本から来ているので金曜日に帰所してしまう。現地滞在はわしだけ。
ぶらぶらするつもりだったが雨。それも土砂降りに近い。
でも行くしかないね。ホテルにいても仕方ないし。
紹介されていた温泉2箇所は必須。「行きましたー」って報告しなきゃなんないからね。明日でも良いんだけど。
竹田に向かう途中に通った緒方町の原尻の滝へ寄ってみた。
雨で水量も多くて迫力満点。
Harajiri fall, Ogata town, Oita.
河原に降りる石段で足下に蛇がいてびびった。
蛇もびびってさっさと逃げてしまった。青大将の子供でしょうか。マムシじゃなかったみたい。
ふー。
岡城阯
次は竹田へ。
紹介された温泉は2つとも竹田市内にある。が、竹田市街にある温泉は三重町
(泊まっているところ)
に近いので最後に行きたいや。
竹田は熊本宮崎間を往復していた頃から結構何回も通ったことがあった。すごく狭い道なのに、良く観光バスが通って離合できなくて困るようなところ。
そこまでして来たい岡城って一体何?
行って見りゃわかるよ。今回がチャンスじゃないの。
(天気悪いし良い絵が撮れる場所もないので写真は無し)
これは、すごい。来てみて良かった。
すごい城だよ。江戸時代の絢爛豪華な城ではもちろん無い。
基は鎌倉時代に作られ、戦国時代から江戸時代まで改良を加えられて来た実戦的な城。
はっきり思った。
この城は陥ちねえ。
でも残念ながら土台しか残っていないんだよね。
明治に入ってご用済みになった時に県の手によって取り壊されちゃったんだね。
用済みで荒れ果てた城の記憶から生まれたのが「荒城の月」だという。
歌は知っていたけどそういう話だったとはね。
出会いの湯
ノルマその1。竹田市の外れにある宮城温泉出会いの湯というのを紹介
タダ券もろた
されていたんだ。
川沿いの小さな温泉。地元の人用の共同経営共同浴場という感じで、想像以上に小さい。
入っていると、一緒に浸かっていたオッサン達に
「あんた、この辺の人じゃないね?」
お、早速バレましたかー。
ちょっと喋っただけなんだけど言葉が違うって。「熊本?」とか聞かれた。いえ、都城ですがよ。
わしの言葉、熊本弁には聞こえないと思うんだけどな。標準語混じりだから身近な都市から来たと思ったのかな。
で、出張で大野に来て・・なんて話していると、「大野で仕事」というのが余りにも特殊?で、これまたあっという間にバレてしまいました。
「たばこの先生ね?」
ええ、まあそんなもんです。
困ったことに鑑定員は「先生」と呼ばれるのだ。
それから一頻りたばこ話で盛り上がってお別れ。
農業資材を売っている方のようで、宮崎方面にもよくいらっしゃるとか。
世の中狭いねー、というかこんなところじゃみんな同業みたいなモンだよね。
名前の通り出会いの湯でしたな。
黄牛の滝
「あめうし」って読むんだこれがまた。
出会いの湯のすぐそばなので寄ってみた。
これまた予想外にでかい。
Ameushi fall, Takeda city, Oita.
滝へ向かう石畳の通路上に渋柿が沢山なっていて、落ちた実に巨大なスズメバチがたくさん群がっていた。
目の前をブンブン飛んだからすげーびびった。
近くに巣があるのではないようで、まったく警戒されずに済んだ。ふぅ。
長湯温泉
8/22
にSPA直入に着く手前で通り過ぎた温泉街。ちょっと気になる雰囲気だったがそこそこ有名所みたいだ。
これは竹田の北の隣の直入町になる。
温泉街に着いたものの、何処の湯に入ったら良いんだろうね。
丸見え露天風呂もあるらしいけど。
ちょうど案内所があったのでオススメを聞いてみることにした。
特定の風呂を薦めるようなことは流石にないけど、一通り値段と特徴を教えてくれた。ナイス案内所。
野趣溢れる「ラムネ温泉」に行ってみた。
これはどこかの旅館の外湯らしいけど、入口に料金を投入する缶があるだけの共同浴場的露天風呂。
これはびっくりですよ。
ぬるい!
31度しかない。体温以下ですぞ。
いくら入っていても暖まらない。でも「炭酸で血行が良くなる」って書いてある。
確かに炭酸すごいよ。浸かるとみるみる体中に気泡が付着していく。
そういえば、さっきの出会いの湯でも体にずいぶん炭酸が析出したな。
こっちの方が濃そうだけど、何しろ温度がね。
温度が低くていくらでも入ってられるってのが「長湯温泉」の由来?!
花水月
「はなみずき」という竹田市中心街にある温泉館。
これはこれで悪くはないんだけど、何の小細工もない温泉2つ入った後だと塩素臭ぇ〜。
まあどうにかノルマ達成。
風呂3つ入ると疲れるね〜。
沈堕の滝
毎日三重町から大野町まで通う途中で見える滝なんだが、もう日も暮れてきたけど折角なので近くまで行ってみることにした。
最初にこの滝を見たのが台風直後のとんでもない事になっている状態だった時なので印象深い。
滝の上にもう一段、水面がぬるっと落ちているのわかりますか?
Chinda fall, Oono town, Oita.
明治時代にこの滝の落差を使って水力発電所ができたそうな。(今は跡だけあります)
多分その時に滝の上に堰を作ったんだと思う。現場にはそれに関する説明がどこにもなかったんだけど、あのヌルリ感は人工物じゃないとあり得ないよね、だとしたら他に考えつかないんだよな。
ダムがなくても落差があって水量が十分あれば水力発電はできるんだよねえ。
これもすごい。
結局、朝から断続的に強い雨が続き、夕方ちょっと晴れ間もあったけど最後まで雨。
突然土砂降りになったり急に上がったりの繰り返しでした。
天気のせいじゃなくて、大分は水の豊かなところだなあと実感しただよ。
温泉も。
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