給料日である。
COVID-19が流行り、世界的に活動が制限されている。そんな中、前線で弾込めを
やっている製造現場には5万の上乗せをするという。
貰うのは悪い話ではないが、違和感もある。
テレワークで在宅が増えると出費も増えるのよね。
家族持ちはいろいろ負担は増えているだろう。
だけど、そんなにばら撒いている余裕あるのかね。まあ色々考えたんだろうな。
色々勘ぐればキリ無いが、こんなところには書けん。
優良企業社員として、皆でこの原資で社会貢献せよ、という風に受け取っておき
ます。
引き続き良い天気。
何とかAMで現場仕事が片付いた。昼飯はやや遅めになったが、テレワークに移行。
コーヒー淹れて、定例チームmtgから。
併行して洗濯でもしようと思ったが、次々と溜まったメールを追いかけふりかか
る案件を捌いて、ようやく追いついた時には19:00近くなっていた。
この時間になって晩飯を考えるの面倒臭い。
同じ時間に帰宅するより面倒臭い。テレワークのネガ部分か。
ネタも定まらないが、蕎麦でも喰うか、トッピングの天ぷらでも探そうか、とり
あえずマルキョウでも行ってみようかと外に出た。が、角を曲がる前に何となく
気が変わり、チキンカツ丼とかでもいいな、とコスモスに入り、チキンカツ探さ
なくても冷凍トンカツあるなと思い、ふと余っている高菜で高菜チャーハンにし
ようと思い立ち、一回りしたが手ぶらで帰ってきた。
これもそろそろ限界のベーコンを刻み、卵と高菜と、ごま油、オイソース、コショ
ウ少々でシンプルに仕上げた。
かなり美味い。冷凍シューマイを添えて。マルハニチロ?のはイマイチ。やっぱ
り味の素のが断然うまいぞ。
腹八だが今日は我慢。
今日のは難しかったなあ。聞き取れない。速い。
安部龍太郎の「等伯」。安土桃山時代の絵師で、狩野派と真っ向勝負した狂気の
男。能登は七尾の弱小大名の家来の家に生まれ、染物屋・仏絵師の家に養子に入っ
たが、生家のしがらみに一生翻弄されたか。なりゆきで信長に虐げられ、秀吉に
は気に入られるも利休と近くなり狩野派が信長以来の御用絵師だったこともあっ
て三成に煙たがられ、まあ色々あるけど都度都度起死回生の一作を仕上げて乗り
切っていく。各シーンで日蓮宗の寺との関係が深い。
ある意味運のよい男だが、周辺は犠牲の死屍累々。そら悩むわな。
でも本人案外強欲で、人間ができてない。あんまり賢くない。愚直と書かれてい
るが、アスペかサバンみたいなようにも感じる。作者がそう設定したんだろうが、
そこまで考えずに史実に沿っていたらそう書けたならほんとにそうだったんだろ
う。まあ天才絵師なんてそれ系じゃないと成り立たないよな。
その浅はか、軽率な衝動行動に微妙にイライラさせられるがそうなんだからしょ
うがないよね。
良くできた女に恵まれる。妻の静子はしかしキャラが見えないひたすら聖者扱い
だな仏画のモデルにもなり、キリスト教ならマリア様だ。後妻の清子は生き生き
としている。みたくれこそ残念みたいだが、性格もスキルも素晴らしいし、肝の
据わり方が半端ない。
静子の子久蔵がまた出木杉君でそりゃないだろってレベル。兄の武之丞?は主家化一点張り
のトラブルメーカー。この時代の忠義だかの価値観はちょっと理解できないなあ。
群雄割拠、裏切りの応酬の戦国時代だからこそ、やけくそで忠義に拘ることで自
分の存在意義を確認していたようなタイプも多かったろう。
まあその主家が結局大したことなかったから家来が苦労したわけで。夕姫とかも
ひどいもんだった。
話としてはまあ面白かったし読み易かったけど、書き方はよく言えば平易、悪く
言えば安易、雑、芸がない。直木賞になんて失礼な。でもそう感じるんだもん。出自の久留米高専が引っかかっているとしたら偏見なんだが。
新聞の連載ってのもあるのかな。毎日の短い区切りの中でテンポよく進め、読み
易くないといけないみたいな制約があるんだろうか。
以前「利休にたずねよ」を読んだが、別にそのストーリーに出てくるポイントが
参考になったわけではないが、秀吉と利休の確執の雰囲気とかはわかってるので
それは良かったのかな。
次は何読もう?法華経とかにも興味が出てきた。
どうも創価学会のイメージが強くて、教義そのものには目が向かなかったけど、
空海の話を読んだ時に、単なる仏教の枠を超えた世界の真髄に迫るものとして、
真言密教的なものと法華経が出てきた。
何かいい本無いだろうか。
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