キャンプツーリングするようになったあたりから、髪は短きゃ短いほどええっ て思うようになった。が、スポーツ刈りレベルだと切った直後の回りへのインパ クトが大きくてめんどいので、スポーツ刈りまでは行かないけどあー短いねえーっ ていうレベルで切ってもらうことを目標としている。
が、なかなかうまく行かない。前髪は眉毛にかかる気配ないくらい短く、後 ろはバリカンでやっちゃってもいいでーす、というニュアンスを床屋のあんちゃ んに伝えたくて、これまで色々とトライして来た。
「どのくらいにしますか?」
「思い切ってばっさり短くしてください」
とか
「眉に全然かからないくらい、後ろは刈り上げちゃってもいいです」
とか、
「むちゃくちゃ短くしてください」
とか、色々力強く訴えているつもりなのだが、終わってみれば普通の ちょいカット。やっぱり感情を込めて言わないとダメかなーとか、思って
「もう、ほんっっっっとーにっ、ちょー短くお願いしますっ!」
と迫真の演技で訴えてみた。でもだめ。バリカン使ってもいいって言ったに もかかわらず、鋏でこちょこちょと調整してくれたりすることさえある。今まで 何度も訴えているのに、思った通りに切ってもらったのはたぶん一回だけ。打率 にして1~2割ってとこだ。かといって切り終わったときに 「このくらいでいいですか?」と聞かれたときに「もっともっとーがん がん切りやがれー」とは小心物なので、言えないしなー。
そんな折、某関東と中四国の橋渡し人の日記(※)を拝見。 とある言葉を使えばうまく行きそうだとの確信を得た。
「髪の毛が立つくらい短く」
ぼそっ、と一言言っただけで、おっちゃんはバリカンを取り出して 後ろを刈ってくれた。おおお、すげー! 前髪の長さもばっちりだ! これだよこれこれ。すごいぞ。魔法の言葉だ! 今までの苦労は何だったのだ。橋渡し人さんのおかげで 悩みがふっ飛びました。これからの床屋人生が明るくなりそうです。 うどん人生も変わりました。今日はいい日です。
※その日記